日産リーフで一般道を62km走行してみた
株主優待を使う為にわざわざ遠くのコーティング屋まで入って来ましたよ。…って往復で62kmとか一般的な感覚では遠くとは言えないのか?普段の行動範囲が狭すぎるので自分にとってはこれでも遠出なんですけどね。
出発前。どれぐらいバッテリーを消耗するか知りたかったので100%充電してスタート。
初代リーフでは80%以上充電するとバッテリーを消耗する?っぽかった様だが2代目では特に問題は無くなった模様。普通充電でも80%で止める、なんて設定もありませんし、ディーラーの人にも言われなかったので。
エコモードだと16km上乗せ。
エコモードだと加速性能が明らかに下がるのでバッテリーに余裕が無い時以外は使いたくない。電気自動車ならではの低速域での加速性能の高さを楽しめなくなるのはもったいないですし。
ノーマルモードでの加速性能は安物スポーツカー並みはあるので一般道では十分な快適性。それでいてエンジンの振動と騒音
※モーター音は多少大きくなるがエンジン音と比べたら無いに等しい。
は無いのだから居住性は雲泥の差。
とはいえベタ踏み加速なんて頻繁にしては電費を悪化させてしまうので結局普段はエコ走行がメインとなります。ベタ踏みをする状況というと交通量がある場合での合流と電気自動車に乗ったことが無い人を驚かせる時ぐらいですかね…。無振動と低音で急加速するというのはエンジン車ではありえない特性なのでそれを当然としてきた人なら絶対に驚くと思います。
新型リーフ リミッターまでフル加速 NISSAN 中間加速等 - YouTube
加速性能についてはこんな動画があった。時速100kmまで7.1秒とか実用十分だと思います。
走行後。62km走ったのに残存走行可能距離は93km減っているんですがこれは…。
こんなにも減ってしまった理由としては
・低燃費走行をしなかった。乗り心地を試すためにノーマルとエコの切り替えをして常時エコに設定しなかったし、前走車がいない直線では急加速(一般道なので60kmまでだが)をしてみたりしたのが良くなかったのだろう。
・冬なのでバッテリーの効率が悪い。エンジン同様に寒いと調子が悪くなるので冬場はこうなってしまうのだろうか?しかし、バッテリーには熱くなり過ぎると劣化が早くなるという弱点があるので夏がベストシーズンというわけでもなかったり…。というわけで春と秋向けなんですね。
考えられるのはこの2つの理由だろうか?外気温についてはどうしようもないし、エコモードに設定してのエコ走行に努めようにも車線の流れを乱すレベルのゆっくり走行というのも限界はある。表示された残存走行可能距離の2/3というのが冬場の現実的な走行可能距離なのだろう。やはりJC08燃費は嘘つき。
今回の走行ではバッテリー消耗に多大な影響を与える暖房はもちろん、ハンドルヒーターとシートヒーターすら使っていない。晴れた日の日中で暖かかったので不要だったのです。後日、寒い夜間に走行した時は使用したが、これ、気温がプラスの間は暖房は不要かと。シートヒーターだけで十分ですよ。ハンドルヒーターは常に手袋をして運転派なのでこれも気温がプラスなら不要でしょう。というか気温マイナスでも素手では熱くなって頻繁にon/offを繰り返して面倒だろうから手袋は必須になってきそう。
e-ペダルに関しては常時使用して走行。運転感覚が大きく変わるので他の車を併用したりする人には評判が悪いが、ほぼリーフのみの自分にとっては大好評。ペダルの踏みかえってこんなに疲れるものだったのかと驚き。目に見えて効果を実感できるのは信号待ち、踏み切り待ち、渋滞。これまではパーキングブレーキを使用するかブレーキペダルを踏みっぱなしにするか悩む瞬間だったがe-ペダルならアクセルを踏まなければ完全に止まるので悩み無用。パーキングブレーキを使用したがすぐに動き出して無駄手間だった…、なんてことはもう無いのです。
注意点としてはe-ペダル使用中はブレーキペダルが非常に重くなること。普通の踏み込み量では反応しないので最初はブレーキ壊れてる?なんて思うかも。e-ペダル使用中に通常のブレーキを使用するのは急ブレーキをする状況なので自然と強く踏み込むだろうが一応注意です。
謎なのはe-ペダルを使用することによる電費への影響。ディーラーの人の説明によると通常モードより回生が強く効いて電力回収量が増える筈なのだが、通常の油圧ブレーキまでも勝手に使用されているので全ての運動エネルギーが回収されているとは思えない。これに関しては今後の検証待ちで。
コーティング屋の帰りに用意された代車はダイハツ ミラ。軽自動車自体が殆ど乗った事が無いし、
※最後に乗ったのは多分10年以上前…。
運転するのは初めてなのでどういうものかと興味はあった。運転した感想はというと…
拷問
でした!
S(振動)!S(騒音)!B(バックモニター無し)!
って感じでアーシニソ。外装もペラペラで衝突したら実際に死ねるので終始緊張しながら運転しました。バックモニター無しなのはコスト最優先の社用車仕様だからで後付で改善できるとしても振動と騒音はどうしようもないのだから絶望しかない。軽自動車は大量に見かけるけど、みんなこんな厳しい乗り物に乗っていたんですね…。
しかし、100万を切る価格の最安値クラスであるダイハツ ミラ、しかも多分相当古い年式だったのだからここまでの乗り心地の悪さになったのであり、150~250万の価格帯の高級軽自動車ならそれほどストレスにならないのかもしれない。色々試乗してみたくなったので今度6ヶ月点検でディーラーに行くときにでも試乗してみましょうかね?
唯一良かった点は小型故の旋回半径の小ささ。小回りが効くのは狭い場所での不安材料が無くなっていいですね。それ以外は不安だらけだが。
ミラの乗り心地が悪過ぎてこれまで普通だな!と思っていたアクアがとても良い車に思えてきた。そしてアクアを遥かに上回るリーフは良車と超えて神車だな!とも。
とはいえ神車、と言ってもそれは条件付きでそうなる場合があるというだけであってあらゆる状況に応えれるものではない。
運用面では
・自宅に充電設備を作れる、又は近所に急速充電設備が(できれば複数)ある。
・1日に150km以上を日常的に走行しない。
・自家用車で旅行しない、又は充電計画を立てるのが苦にならない。
・暖房必須な程の寒冷地に住んでいない。
これらが守れないと運用は厳しい。
走行時の振動と騒音についても
・エンジン搭載の高級車並みに低振動なのは綺麗に舗装されている道路だけで凸凹した道では同じ価格帯の車と同レベルのロードノイズを受ける。
・静粛性に関しても車内部から発せられる騒音はほぼ皆無だが、遮音性は同じ価格帯の車と同レベルなので他の車に50km以上で走行されると外部の音を防ぎきれない。
両方共エンジン振動と騒音でごまかせられない分強く感じる。だが、これらの条件に該当しない状況であれば1000万超えの高級車並み、いや、部分的にはそれ以上の快適性になる。そんな車が350~400万
※X or G グレードベースに必要なオプション、充電設備工事代金、補助金によるキャッシュバック、を含めた実質代金はこれぐらい。
で手に入るのは異常なコスパだと思う。5年間税金無し、エンジン車と比べて消耗品の交換頻度が極小、というのも合わせればコスパの良さは更に加速する。
勿論問題もあって、初代の中古買取価格の暴落による2代目も中古買取価格が酷いことになるのではないか?という不安。2代目は初代初期モデルのバッテリーの超劣化問題についてはそれなりに解決されているかもしれないのだが、次世代電池の実用化によって現状のリチウム電池車が急速に陳腐化する可能性はかなりある。
これらの問題についてはアーリーアダプター商品の宿命なので覚悟するしかない。「今」電気自動車に乗れる価値というものを大事にしましょう。
最後に2ch(今は5chになったんだっけ)のリーフスレで気になった書き込みを転載してみる。
2017/09/27(水) 06:08:41.91 id:ccAEvF0C0
EVは、今までは、むっちゃ意識高い系の人が買う車
新型リーフは意識高い系の人が買う車
5年後の全固体が出たら、ちょっと意識高い系の人が買うようになるだろうな
普通の人が買うようになるのは、その5年後くらいだろう
278 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2017/10/07(土) 00:54:58.89 ID:8qaRVQ7q
リーフは持ち家の金持ちしか買えないよ♪
フェラーリよりも金持ちの証拠♪
321 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2017/10/07(土) 17:09:11.77 ID:WEJuFD3T [1/7]
>>278
借家でベンツをジャンピングしている奴らとは根本的に違う層だよな
本物の金持ち、資産家がセカンドカーで買うもの
最低限、持ち家+メインカー+充電設備付き自宅ガレージを2台分所有
総額を考えるとリーフであろうがモデルSであろうが、EVの価格など誤差のようなものしかも本物の金持ちは金持ちに見られることを嫌う傾向にあるから、リーフのようなギラギラしていない車は近所で乗るのに最適
その辺が見栄を張ることばかり考えている貧乏人(成金含む)とは根本的に違うところ
936 名前:名無しさん@そうだドライブへ行こう (ワッチョイW cb2a-aGta [180.146.246.192 [上級国民]])[] 投稿日:2018/01/03(水) 08:43:45.34 ID:7/GSrjrV0
>>933
だから、電気代がガソリン代がメールクーポンがとか気にする人はHVでも無く軽トールワゴン買った方が良い。マジで。
維持費、リセール、トータルコスト1番安いから。圧倒的な静粛性とレスポンス良い走り、新型はプロパイロットも良いな。
そこに魅力を感じた人が買ってるんだよ。
Gで本体400万、補助金あってもまだ値引き渋いこの車をそこまでケチケチした人は買ってない。チョイ乗り用なら中古リーフは有りだけどな
税金1000cc以下区分、オイル等メンテ費用格安、プリウスより自宅充電でも安い。
831 名前:名無しさん@そうだドライブへ行こう (ワッチョイ 868d-pgXj [121.81.120.203])[sage] 投稿日:2017/12/16(土) 23:35:09.28 ID:LhNNNiU30 [1/2]
初期型の冬は厳しい。寒くないのに厳しい。ガチ初期、沖縄を除けばもっとも温暖な地域なので夏は暑くバッテリーの劣化も激しい。
今は8セグ、SOH=63%。満充電でわずか12kWh強、171GIDs。深刻なのはHx=42.1%。
内部抵抗がこれだけ増えると、充電後にLeafSpyで表示される残容量と、走行中に電圧降下した状態での残容量がぜんぜん違う。
ひどいと15GIDくらい乖離する。充電中はやけに良い値が表示され、走行させたらガクッと下がる。
Hx=60%以上ではまったく見られなかった現象だけど、50%にさしかかると急に残容量の表示が信用ならなくなり、
電圧降下を加味して「経験と勘」を働かせながら残容量を推測するのが常態化した。今朝は寒冷地の人に言うと笑われるような「寒い日」で、朝出発時点で7℃。
上り坂に差し掛かり出力が25kWを超えるだけでみるみる残容量が減る。
バッテリーが温まって調子が良いときはここまでひどくないけど、バッテリー温度15度未満だと悲惨。今日は自宅で171GID出発→40km走った時点で66GID。
10分だけ充電して往復96kmを走り切るつもりだったが、初期型はそれでは済まされない。残り66GID、残距離24kmなどというほぼ空っぽの場合、暖かい日や新型なら、44kWでガンガン充電できるはずが
バッテリーが冷えていると、充電開始5分時点で10kWまで下がる。その後もどんどん下がり続ける。
結局、30分充電しても、4kW、50GIDしか入らなかった。要は、往復たった100km弱の行程を、フル充電で出発→出先でさらに30分いっぱいに使って充電して、ぎりぎり走り切れる程度。
初期型やべえ。
しかし実際、そんな遠出をする用途にはほぼ使わない。近所回って、駅まで送迎して、という使い方なら、このバッテリーでも普通に実用できる。
今日の行程も、30分充電は実は2回に分けて、トイレに行ったり道の駅のコンビニに行ったりしてそんなに無駄な時間にはならなかったので、
駄目駄目なバッテリーを面白がってはいるものの、不満というほどではない。
いうなればポンコツクラシックカーのポンコツさが良いんだよって楽しんでる人のような気分。初期型バッテリーを使い続けるとどこまで悲惨な挙動を示すようになるのか、面白がって実験を続けるつもり。