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トロフィーをメインにフィギュアとアニメも少々なブログ

(PS3)シャイニングレゾナンス -11 コンプ

終わった。とにかくつまらなかった。もう二度とこのシリーズをプレイすることはないだろう。キャラデザだけではゲームはプレイできないことを思い知った作品だった。最後にこのゲームのクソ要素でもまとめてみる。

キズナダイアグラムとパーソナリティ
ゲームを開始していきなりでてくるマスクデータ。効果説明をまったくしないものをどう編成しろと言うのだ。もっともわかってしまうと誰でも平穏と破壊でヘイトブレイクハメを選んでゲームが終了してしまうのだが。そしてキズナダイアグラムを構成するパーソナリティ。頻繁かつ大量に入手するがノーヒントでは意味がわからない。マスクデータを知っていても結局平穏と破壊しか使わなくなるので意味がない。入手してもまったく嬉しくないアイテムがどんどん貯まっていくゲームとかなんなの。屑アイテムが大量に出るのはRPGでは仕方ないことだがこれはそのほぼすべてが対象という類を見ない酷さだった。

・まったく足らないスキルスロットとゴミスキル群
スキルスロットの最大数は5なのにスキル数は超大量。だからせっかく新しいのを入手してもまったく使えないまま死蔵されていく。スキル自体はなかなか個性的なものがあるのだがあまりにも効果が低過ぎて結局シンプルなステータス上昇系、アイテム入手系、壊れ系スキルでスロットが埋まる。そこから漏れるどうにも使えないスキルはというと…

「瀕死時ステータス上昇」
残りHPが20%の場合、回避率が30%アップ
MP残量が10%以下の場合、物理攻撃が20%アップ
AP残量が半分の場合、受けるダメージを3%軽減
残りHPが20%以下の場合、クリティカル率が30%アップ
残りHPが20%以下の場合、フォース詠唱時間が半減する
AP残量が半分以下の場合、攻撃のブレイク効果がアップ
残りHPが20%以下の場合、攻撃、魔力、防御、魔防が30%アップする
残りHPが20%以下の場合、防御と魔防が25%アップ

…等々
序盤からステータス10%、中盤から20%を買え、最終的には30%の物が作れるのにこの数値のしょっぱさ…、どうしろと?

「キャラ別専用スキル」
ユーマのバディヒールとキリカの麻痺弓とリンナの一部スキル以外全部ゴミ。スキルレベルアップ系とかステータス上昇系を付けた方がマシ過ぎる。

「ブレイク中の敵に与えるダメージが10%アップ・敵の背後から攻撃を行った際、与えるダメージが10%アップ・XX族モンスターに与えるダメージが10%アップ・詠唱がなく、瞬時に発動するフォースで与えるダメージが10%アップ」
だから数値が低過ぎるって。なんで特定条件でしか効果が無いのに10%なの?

壊れ系はというと…

「マーチャントパワー」
10万程度の所持金でさえ4桁の運気が上昇しクリティカル率大幅アップで火力激増。8章になったら即4人分集めること。

「スマートアクション」
マーチャントパワーとスマートアタックとこれをマリオンに装備させればヘイトブレイクハメはほぼ完成。あとは連打するだけのゲームです。連打すら面倒なので連射パッドでプレイするのがオススメ。本編クリア後にタイファ入手してレベル90以降になるとリロードすら不要になってくる完全押しっぱなしゲーになるんだよなあ…。

「MPカット・ヒール」
回復フォース使用時のMP消費量が40%ダウン、という序盤から入手できるのに凄まじい数値の大きさ。けどこれぐらいの数値でないと特定行動のみ対象のスキルなんてわざわざ装備するわけもなし。

・戦闘システム
レーダーが無いので近接キャラを操作していると仲間が何をやっているのかまったくわからず共闘感ゼロ。遠隔キャラなら引いたカメラになるので戦況を把握できるのだがキリカはAIが優秀(回復は手動よりもAIの方が早く的確)なので自操作するのはもったいない。そこでマリオンを使うと…、ヘイトブレイクハメで終了です、本当にありがとうございました。けどこの状態が一番戦況を理解できて面白いという皮肉。
他にも

ガンビット無しなので補助魔法の的確な使用が不可
操作キャラを切り替えるのにメニューを開く時間が面倒
セットできるフォースが4つのみと少なすぎる
フォースからフォースへ繋げないので地味かつやることが毎回同じ
アイテムがメニューからいくらでも使用できるのでアイテム切れか全員一撃死以外では負けない
歌と竜化の演出がスキップ不可

というのもある。

・BGM
戦闘曲は悪くは無いが良くも無い。なんか印象に残らないのである。これではとてもサントラなんて買えないかな。そして問題の歌。最初に手に入る日輪以外は全て戦闘曲とはとても言えない曲で戦闘を思いっきり盛り下げてくれる。特に防御用として出番の多い初音とかほんと酷い。クリア後ならDLCで買ったエクセラの歌が戦闘曲向けで良かったのだが既にヘイトブレイクハメが完成しているクリア後においては通常のブレイク性能の強化などどうでもいいのでやはり使いどころは無かった。なお他のキャラのDLC曲も聴いてみたが戦闘向けの曲では無かった。あのさぁ…。

・グリモワール
存在価値が不明。敵のレベルがこちらのレベルに依存するので100レベル以降のレベル上げに使用するのだろうがクリア後にやることがスカスカのこのゲームでどんなモチベーションでレベルを上げろというのか?素材集めも確かにシジルを使って特定のカテゴリを集めることができるがそれもだからなに?と言った感じ。通常のエンカウントで十分素材は集めれるんだよなあ。現在位置から遠距離の場所に出るモンスターがもってる素材を今すぐ入手したい時用なのか?
ああ、DLCシジルがありましたね。DLCシジルを使って強力スキル・調律を集めよう!それがクリア後のやり込みだ!って誰が買うんだあんな使い捨てDLC…。

・調律
調律レベルを上げるには戦闘回数を重ねる、レアアイテムを消費する、の二つがあるがレアアイテムの方は本当にレアであり軽々と使える方法ではない。タイファやDLCキャラを速攻で一軍で使える様にドーピングするのが限度。戦闘回数によるレベルアップはゲームクリアまでの上昇値が大体45レベル相当だった。一つの調律レベルの限界が30なので1週回の内に1回の切り替えが限度。状況に合わせて頻繁に切り替えるなんて使い方は不可能で、最初にハズレ調律を選んでしまうと切り替えにかなりの決意が必要になってしまうシステム。しかも調律によってはスキルスロットが一つだけ増える物もあって、これは3スロットしかないからゴミ調律だな、と切り捨てると実は使える調律だった、なんてこともある。…なんというか意地悪なシステムだなあ、と思う。物理攻撃に属性付加系とかは相手によって付け替えてナンボの系統だと思うのだがこの気軽に切りかえれない成長システムのせいでまったく使えない(ソニアの光属性だけは光弱点の敵多過ぎの為使えるが)。

・ラストダンジョンとED
ロストガーデンから塔にワープしてラスボスを倒しに行く!という展開になったら普通は塔を上っていく展開になるわけです。道中には中ボスもいて強力なアイテムを落としていくのが王道じゃないですか?そんな王道展開を吹っ飛ばして即ラスボス戦って、いくらなんでも手抜き過ぎる。そんな盛り下がる展開の後にEDが始まるわけですがこのED、OPと同じシーンが多用されていてデジャブ感が半端無いのである。というかラスボスとの会話シーンもOPの主成分だったりするし、なんだこの強烈にネタバレしてくるOPは…。そしてOPのトリを務めるキリカとソニアのデュエット、これこそが最後の歌なのだな!と期待していたら本編未使用シーンでした、というオチ。もちろん戦闘でデュエットできるシステムなんて無し。…どうやって盛り上げたいんですかねこのゲーム。なお最後の歌?に相当する歌はラスボス戦では使えずクリア後に追加される仕様。この歌、別に使い道も無いしBGMとしても盛り上がらないのでどうでもいいのだが、この扱いはどうなの?って感覚は残る。

・行きは面倒でも帰りはラクラク
このゲームでは拠点に戻る以外のテレポート的な行為はできない。なので毎回拠点から目的地まで走る必要がある。正直ワールドマップが狭いのでそんなに面倒ではないのだが各地にあるキャンプに飛べても良いのではないか、とは思える。まあ初代ペルソナという行きも帰りもテレポート無しセーブ無しフリーズ有り(絶望)の命懸けマラソンを強いられるゲームを体験した者としてはこんなのどうってことないですけどね。初代ペルソナはガチで忍耐力を養えるので未プレイな人は是非ともプレイして、どうぞ。

こんな感じでもはや擁護不能なクソゲーではあるが一つだけ良かった点がある。それは取り逃し要素が無いこと。このおかげでトロフィーコンプも気軽に狙って行ける。これでラスレムやインアン並の取り逃し要素の量だったらたまったもんじゃないね。